2016-04-27 チビけた鉛筆の唄 かたく凍った夢を砕いて画用紙に宇宙を描いて暴れだす果てのない星々の海は瞬き、チビけた鉛筆が一本煌く銀河を縦横無断に奔るつめたく凍った言葉を融かして原稿用紙に文字を紡いで歌いだす美しい旋律は心の深淵をなぞり、チビけた鉛筆が一本壮大なシンフォニーを弾き語るやがて純銀の軸に収まり窓辺を透かしの帳が泳いでいた風に、捲れる日誌の傍らでチビけた鉛筆は一本ごろごろ、ただ転がっている