妄想の海の日本人

そーぞーりょくは、夢の力だ。そーぞーすることは、アートである。

さて、ある筋のじょーほーでは、忍者はすでに平安時代(あるいはそれ以前)から全世界に諜報ネットワークを張りめぐらせていたという。そのなかには当然「くノ一(くのいち)=女忍者」もいて一見控えめでその実凄まじい百手の寝技で諸国の有力者たちから「人類の秘密」に関するデータを収集した。

「人類の秘密」。それは、神の秘密でもあった。

つまり聖書VS自然崇拝の核心部の歴史上まったく公にされていない真実について。

そして次々と浮かび上がる、反聖書的史実の多くが封印され、闇に葬られてきたという事実の数々。

はたして神とは、我々人類の大いなる幻影にすぎないのか? 

ギザのピラミッド。ストーンヘンジ。全地に散らされた忍者たちが見たものは、けして虚無と偽りではなかった。

人類史の中核は、国家を持たない「海の民=カナーン人=ドルイド」と各地文明との激しい紛争をも含めた交流である。じつをいえば日本は、「海の民」と「土着の日本人」と「渡来した古代王家の血を引き継ぐものたち」が闘いつつ譲歩し築いた国家であり、忍者たちの先祖は「海の民」だった。しかも「土着の日本人」とは、隣国の中国や朝鮮半島の民族とは遺伝子の異なるハプログループDに属する人種であった。

結論を急ぐわけではけしてないが、神の秘密はここ日本にすでに隠されていた。人類の歴史(過去と未来)は、この狭い島国のなかで平和のうちに完結していたのである。バチカンをも揺るがす世紀の秘密を語るのは、古びた禅寺の住職金子信夫だった。

特務機関の男、鴨井忍は日本に眠っていた驚天動地の真実を知り、くノ一青木三恵らとともに「海の民」の末裔らがすすめる黙示録プロジェクトの阻止に向けて動きだす。‥‥

やがて苦境に陥った二人の前に現われたのは、日本人の血を引くヨーロッパ屈指の名家の青年マクシミリアンだった。

て、いう、トンデモなストーリー。どっかの映画会社買ってくんねえかな。